今週のみことば

★ 出エジプト記:モーセの召命、出エジプト、シナイ契約・幕屋
月曜日  1: 1~ 7: 7 イスラエル苦しみとモーセの最初の80年
火曜日  7: 8~13:16 10の災いと過越祭、エジプトからの脱出
水曜日 13:17~18:27 葦の海の奇跡と荒れ野の旅のはじまり
木曜日 19: 1~24:18 シナイ契約
金曜日 25: 1~40:38 幕屋建設にむけての歩み

【出エジプト記について】
◎ 1章において創世記の時代からの移り変わりが示され、2章にはイスラエル人でありながらエジプト王家の一員として歩まなければならなかったモーセの最初の40年と逃亡先の異国の地でミディアン家の一員として歩んだ次の40年について記されています。そして7章8節からは、イスラエルの人々を約束の地へと導く為の出エジプトの出来事と荒れ野の旅を任されたモーセの最後の40年が始まります。

◎ 主の過(すぎ)越(こし)について12章から記されています。過越の祭りは、 ペサハ(過ぎる・過越)と呼ばれ、ユダヤ暦(現在は5779年)ではニサンの月(現代の3月~4月)に出エジプトの出来事を忘れないために毎年守られています(2019年は4月20日から27日)。
マタイ26:17-30(他マコ14、ルカ22、ヨハネ13)には、過越の食事の中で、主の晩餐がなされたことが記されています。またその中で主イエスは、「この杯は、あなたがたのために流される、わたしの血による新しい契約である(ルカ22:20)。」と語られました。

◎ 19章から24章を中心に、シナイ契約(シナイの山での結ばれた契約)と言われています。「十戒」については20章に記され(申命記4-5章にもあります)、24章において契約の祭儀と契約の食事がなされて、シナイ契約の締結となっています。

【契約についての一考察】
W.ブルッゲマン『旧約聖書神学用語辞典‐響きあう信仰』小友聡/ 左近豊訳、日本基督教団出版局、2015年より抜粋。
「…(出19-24章にあるようにシナイ山で制定された)この双務的献身を約す契約は、聖書が根本的に(孤高の神ではなく)関係性の神について語っているものであることを確証している。この関係性は、旧約聖書の内に、興味深く、生成力を持つものを生じさせるとともに、信仰に関する困難をも生じさせる。YHWHによってアブラハムとの間(創15:7-21)、ノアとの間(創9:8-17)、そしダビデとの間(サム下7:1-16)に結ばれた片務契約は、この契約を補完するものである。…(ブルッゲマン、181頁)」

【出エジプト記24章より】
「モーセは血の半分を取って小鉢に入れ、血のもう半分は祭壇にうちかけた。そして契約の書を取り、民に読み聞かせた。すると彼らは、『主が語られたことをすべて行い、聞き従います』と言った。そこで、モーセは血を取り、民の上に振りかけていった。『これは、主がすべての言葉に基づいてあなたがたと結ばれる契約の血である』。
さて、モーセは、アロン、ナダブとアビフ、およびイスラエルの七十人の長老と共に上って行って、イスラエルの神を仰ぎ見た。…神はイスラエルの人々の指導者たちを手にかけなかったので、彼らは神を見つめて、食べ、また飲むことができた。」