イザヤ書

 月曜日ー水曜日 1章~ 39章   第1イザヤ書 

  • 月曜日
  • イザヤ書預言への導入1章
  • ユダとエルサレムについての託宣2-12章
  • 火曜日
  • 諸国民についての託宣13-23章
  • イザヤの黙示録24-27章
  • 水曜日
  • ユダについての託宣28-33章
  • 来たるべき審判と救済34-35章
  • イザヤとヒゼキヤについての物語36-39章

木曜日 40:1~55:13  第2イザヤ書

金曜日 56:1~66:24 第3イザヤ書

【イザヤ書について】

イザヤ書は旧約聖書にある15の預言書(3大預言書と12小預言書)の冒頭に置かれ、ヘブライ語聖書においても、預言書の後半(後の預言者)の中の最初の書物です。

イザヤ書は大きく3つの部分に分けられるという考え方が、多くの学者達の見解です。1-39章は前8世紀の預言者イザヤの言葉を基本とした書物(第1イザヤ書)、40-55章は、前6世紀後半の無名の預言者の言葉を中心とした書物(第2イザヤ書)、56-66章は、バビロン捕囚後のエルサレムで活動した通常第3イザヤと呼ばれる預言者の言葉を含んだ書物(第3イザヤ書)と考えられてきました。

【第1イザヤ書の背景】

イザヤ書の冒頭1:1「アモツの子イザヤが、ユダとエルサレムについて見た幻。これはユダの王、ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの治世のことである。」とあるように、紀元前8世紀後半に活動したイザヤ(主は救い)という人物の幻であるとされている。またイザヤの召命記事(6章)によって、イザヤの預言活動は紀元前736年頃に始まったと考えられ、ヒゼキヤ王の在位年を前728-700年とすると、イザヤの預言活動はほぼ40年にも及んだ。この間、北イスラエル、南ユダ、そしてパレスチナ地方には次のような出来事があった。

733-732 シリア・エフライム戦争

722   サマリア陥落(北イスラエル滅亡)

713-711 アシュドトを中心とするアッシリアへの反乱(ユダ参加)

704   ユダ(ヒゼキヤ)、アッシリアへの反乱を主導

701   アッシリアによるエルサレム包囲

 ヒゼキヤ、アッシリアに降伏

【第2イザヤ書の背景】

紀元前587年、南王国ユダはバビロニア帝国によって滅ぼされ、その指導者の多くはバビロニアの首都バビロンの郊外に捕え移された。その状態は前538年、新興ペルシアの王キュロスによって解放されるまで、約半世紀間続いた(バビロン捕囚)。第2イザヤはその捕囚末期に活動し始め、解放の時が近いことを告げ知らせ、捕囚の民がエルサレムを中心とする祖国に帰還することを強く促したのである。

第2イザヤ書は大きく二つの部分に分けられ、40-48章が解放以前の状況が背景であり、49-55章は解放後の状況が背景となっている。バビロン捕囚からの解放は「新しい出エジプト」として語られ、それが第2イザヤの使信の中核となっている。

【第3イザヤ書の背景】

第3イザヤ書は、第3イザヤと呼ばれる預言者一人の言葉に由来するものではなく、バビロン捕囚の終結からエルサレムへの帰還(前538年)、神殿再建(前515年)、エズラ・ネヘミヤによるユダヤ教団の形成(前5世紀半ば)に至る期間を背景に、様々な立場から語られた言葉の集成であると考えられている。しかし、その中心的使信は、捕囚後の混乱状況に苦しむ人々への希望の言葉であるとも言える。

(『旧約聖書略解』第1イザヤ、第2イザヤ、第3イザヤ参照。)