エレミヤ書

月曜日・火曜日   

ユダとイスラエルに対する預言

1: 1~ 11:17 悔い改めの呼びかけ

11:18~ 20:18 エレミヤの苦闘

21: 1~ 24:10  王と預言者に対する預言

水曜日 

25: 1~ 25:14 諸国民に対する預言Ⅰ

26: 1~ 29:32 エレミヤの苦難Ⅰ

木曜日 

30: 1~ 33:26  慰めの希望の預言

34: 1~ 39:18 エレミヤの苦難Ⅱ

金曜日  

40: 1~ 45: 5 エルサレムの陥落以後

46: 1~ 51:64  諸国民に対する預言Ⅱ

52: 1~ 52:34  エルサレムとダビデ王朝の最後

【エレミヤ書について】

エレミヤが預言者として神の召命を受けたのは、ヨシヤ王の治世の第13年(紀元前627年)とされ、エレミヤは18歳、ヨシヤ王は21歳であったと考えられています。

ヨシヤ王は8歳で王位に着いたと記され〈列王記下22:1〉、その治世は前640年からエジプト王ネコとメギドでの戦いで戦死〈列王記下23:29-30〉するまでの31年間です。ヨシヤ王の死は、ユダの自立への希望の終焉を意味し、ユダ王国にはエジプトから重い貢税が課せられました。その後ユダ王国は、バビロンの支配下に置かれ、宗教混合が起こるなど様々な問題に直面しますが、最終的には、エルサレムは包囲され、占領されて、ユダ王国は前587年に滅亡したとされています。

預言者エレミヤは、主の神殿であるエルサレム神殿は、決してユダ王国の安全を保証するものではなく、主の神殿が堕落すれば、主によって、それは破壊されるのだと警告していました。エレミヤの第1回のバビロン捕囚となった人々に送った手紙には、バビロンという異教の支配下にあっても、落ち着いて生活し、ユダ王国を復興させる志を失ってはならないとの励ましの言葉が記されています。

エレミヤは苦難の預言者・涙の預言者として知られていますが、その人生は、決して悲しみに打ちのめされたものではなく、苦難の中でも神の言葉を伝え続ける強さと、主の希望に生きる力は、主を愛し、主に従うことによって与えられることを、私たちに伝えています。

(『ATD20 エレミヤ書』、『旧約聖書略解』エレミヤ書参照。) i