今週のみことば

★ ルツ記
月曜日  1: 1~ 4:22 ナオミ・ルツ・ボアズ、ダビデの系図

★ サムエル記上
火曜日  1: 1~ 7:17 サムエルの誕生と若い時代
水曜日  8: 1~15:35 王政の設立とサウル王の終わり
木曜日 16: 1~24:22 ダビデ王の始まり
金曜日 25: 1~31:13 ダビデの歩みとサムエル・サウル達の死

【ルツ記について】
ルツ記は、ヘブライ語聖書においては「諸書」に分類され、5つのメギロート(ユダヤの祝祭に朗読された祭りの巻物:雅歌、ルツ記、哀歌、コヘレトの言葉、エステル記)の一つとされています。
ルツ記の物語の舞台は、士師の時代です。飢饉のために、主の約束の地を離れて異国の地へと移動した一家の苦難の歩みと、主の約束の地へと戻り、再び主の祝福を受けるまでの物語が記されています。

【ルツ記の登場人物と人生の選択】
1章
エリメレク(ナオミの夫):主の地離れて、外国の地モアブに住む
マフロン・キルヨン(ナオミの息子達):モアブの地の女性との結婚
ナオミ:ユダへの帰郷、嫁達を手放す、ルツの決断を受け入れる
オルパ(キルヨンの妻):ナオミの言葉に従い、自分の故郷へ帰郷
ルツ(マフロンの妻):ナオミの言葉に従わず、ナオミと共にユダの地へ
2章
ルツ:見知らぬ土地でナオミと二人の生活を支えるために働く
ボアズ:ルツに主の報いがあるように、厚意をかける

3章
ナオミ:ルツをボアズのもとへと遣わす
ルツ:ナオミの命じたことに従う
ボアズ:主の導きに委ね、正しい手続きを行うために待つ
4章
親戚の人:エリメレクに関する権利を放棄し、ボアズに譲る
ボアズ:エリメレクの土地・ルツを「贖う者」となる

【ルツ記から】
ルツの言葉1:16-17「あなたを見捨て、あなたに背を向けて帰れなどと、そんなひどいことを強いないでください。わたしは、あなたの行かれる所に行き/お泊まりになる所に泊まります。あなたの民はわたしの民/あなたの神はわたしの神。あなたの亡くなる所でわたしも死に/そこに葬られたいのです。死んでお別れするのならともかく、そのほかのことであなたを離れるようなことをしたなら、主よ、どうかわたしを幾重にも罰してください。」
ナオミの言葉1:20-21 ナオミは言った。「どうか、ナオミ(快い)などと呼ばないで、マラ(苦い)と呼んでください。全能者がわたしをひどい目に遭わせたのです。出て行くときは、満たされていたわたしを/主はうつろにして帰らせたのです。なぜ、快い(ナオミ)などと呼ぶのですか。主がわたしを悩ませ/全能者がわたしを不幸に落とされたのに。」
ボアズの言葉2:11-12 ボアズは答えた。「主人が亡くなった後も、しゅうとめに尽くしたこと、両親と生まれ故郷を捨てて、全く見も知らぬ国に来たことなど、何もかも伝え聞いていました。どうか、主があなたの行いに豊かに報いてくださるように。イスラエルの神、主がその御翼のもとに逃れて来たあなたに十分に報いてくださるように。」
ナオミの言葉2:20 ナオミは嫁に言った。「どうか、生きている人にも死んだ人にも慈しみを惜しまれない主が、その人を祝福してくださるように。」ナオミは更に続けた。「その人はわたしたちと縁続きの人です。わたしたちの家を絶やさないようにする責任のある人の一人です。」

【主のご計画】

ボアズは、責任を果たす者、もともとの言葉では、「贖う者」「買い戻す者」となりました。 ボアズはルツと結婚し、主はルツを身ごもらせ、「オベド、奉仕する者」という意味の名を持つ男の子が与えられました。このオベドからエッサイが生まれ、エッサイからイスラエルの王となるダビデが生まれ、その約1000年後に、イエス・キリストが誕生します。マタイによる福音書1章のイエス・キリストの系図には、しっかりとこのボアズだけでなく、ルツの名前も刻まれています。また外国人であったルツの贖い主とされたボアズの家系から、全ての人間の贖い主であられる主イエスが誕生するという、主の美しいご計画はここにも示されているのではないでしょうか。