- ネヘミヤ記
月曜日 1: 1~ 4:17 エルサレムの城壁調査・妨害・再建
火曜日 5: 1~ 7:72 エルサレムの城壁再建の問題と完成
水曜日 7:72~10:40 エズラの説教と宗教復興
木曜日 11: 1~12:47 帰還した人々の再定住
金曜日 13: 1~13:31 ネヘミヤ不在時における悪習と規定の回復
【ネヘミヤ記について】
ネヘミヤ記は、バビロン捕囚後のエルサレムの再建とユダにおける礼拝の復興を語るエズラ記の物語の続きの書物ということができます。エズラはバビロンから帰還しましたが、ネヘミヤはバビロンから約300km離れたスサという大都市から、エズラの帰還の約13年後の紀元前445年頃に帰還したと考えられています。
ネヘミヤは、アケメネス朝ペルシャの王であるアルタクセルクセス王に献酌官として仕えていたので、帰還の必要はありませんでしたが、ユダの人々の不幸に心を痛め、ユダの町の再建の為に、王の許可と便宜を受けて、ユダヤ属州の総督として派遣してもらいました。ネヘミヤは多くの困難に直面しながらも、主に祈りつつ、民が主に従うことができるように心と力を尽くした人物ということができます。
【仮庵(かりいお)祭(さい)・スコット】
仮庵祭は、過越祭、7週の祭りと共に、ユダヤ教3大祭の一つで、現在も大切に守られているお祝いです(レビ記23章参照)。大贖罪日(ヨム・キプール)の5日後から7日間、庭にスカーという仮小屋を建ててお祝いします。
スコットとはスカーの複数形で、これはユダヤの民がエジプトから脱出し、荒野を旅した時代に、 仮庵に住んだことを記憶する祭りです。
エトログ(かんきつ類の果実)、ルラヴ(シュロの葉)、ハダサ(ミルトスの花)、アラボット(柳の一種)が飾られ、 スカーの中で食事をしたり寝たりして楽しく過ごします。・・・ そして、この祭の8日目にはシムハット・トーラー(トーラー歓喜祭)を行い、1年の朗読のサイクルが終わったことを感謝します。
シムハット・トーラーは、ディアスポラ(イスラエル以外の土地)では9日目に祝われます。
(http://www.zion-jpn.or.jp/israel_culture02.htmlより引用。)
【タルグム】
ネヘミヤ記8章の7-8節において、「律法を民に説明し・・・神の律法の書を翻訳し、意味を明らかにしながら読み上げた・・・」という一文が記されています。つまりヘブライ語で聖書が読まれると同時に、その意味が分かるような形での説明があったということです。私たちにとっての説教と少し似ていますが、これはタルグム(=狭義ではアラム語訳聖書の意)であったのではないかと言われています。捕囚後、ヘブライ語の理解が難しくなった人々のために、聖書朗読の時には、人々の日常言語であるアラム語翻訳が一緒に朗読されていたと考えられているのです。そしてタルグムは、聖書の直訳だけではなく、独自の解釈が含まれた書物であったと考えられています。紀元前の時代から、聖書は全ての人に理解されるように読み伝えられていることを覚える時、時代を超えて、私たちにも日本語訳聖書や、沢山の聖書を理解するための書物が与えられていることに深く感謝したいと思います。
【ネヘミヤ記8章より】
「・・・民は皆、律法の言葉を聞いて泣いていた。・・・彼らは言った。『今日は、我らの主にささげられた聖なる日だ。悲しんではならない。主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である。』」