「さあ、来て、食事をしなさい」  牧師 佐藤義子

/n詩編16:1-11 /nヨハネ福音書21:1-14 /nはじめに 先週のしゅろの日曜日から始まった一週間を、私達はイエス様の苦しみに共にあずかる受難週として過ごしました。 伝道所では、受難週黙想会(月-金)を通して、イエス様の「告別の説教」や、イエス様が「弟子達の足を洗い」、「最後の晩餐」を経て、「ゲッセマネの園で祈り」、その後ユダに案内されてやってきた兵士や千人隊長、およびユダヤ人の下役達によって「捕えられ」、大祭司の「尋問」を受け、更に総督ピラトによる「裁判」を受けたこと、イエス様が無実であることを知っていたピラトは、最後までイエス様を釈放しようと努めましたが、ユダヤ人による「殺せ、殺せ、十字架につけよ」との、暴動にまで発展しそうな怒号の前に、ついに「死刑を許可」したこと、そして金曜日、イエス様は「十字架につけられた」こと、昼の12時ごろになると全地は暗くなり、それが3時まで続き、3時にイエス様は大声で「<span class="deco" style="font-weight:bold;">すべて成し遂げられた</span>」と叫ばれ、「息を引き取られたこと」を、共に心に覚えました。 /n復活 ユダヤの一日は日没から始まり土曜日は安息日です。安息日にはイエス様の遺体も下ろせなくなります。そこでイエス様を信じながらもユダヤ人を恐れて自分の信仰を隠していたアリマタヤ出身のヨセフは、ピラトから遺体を十字架からおろす許可をとり、ニコデモ(ヨハネ福音書3章参照)と一緒にユダヤ人の埋葬の習慣に従い、イエス様の遺体をきよめ、香料と共に遺体を亜麻布に包んで、新しいお墓に納めました。 三日目の日曜日の朝、まだ暗いうちにマグダラのマリアが墓に行くと、墓は「空」になっていました。マリアが墓の外で泣いていると、イエス様が現れて声をかけられました。イエス様は復活されたのです! その後、ユダヤ人を恐れて鍵をかけた家にいた弟子達の所に、復活されたイエス様は来られて平和を祈られました。どんなに大きな喜びが弟子達に訪れたことでしょう!この時、弟子トマスは不在でした。彼は、自分の目でイエス様の手に釘跡を見、指を釘跡に入れてみなければ、又、手をわき腹に入れなければ決して信じないと言いました。 八日後、イエス様は再び来られトマスに言われました。 「<span class="deco" style="font-weight:bold;">あなたの指をここに宛てて、私の手を見なさい。あなたの手を伸ばし、私のわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。見ないのに信じる人は幸いである</span>。」   /nガリラヤの海で ヨハネ福音書はこのあと結びの言葉で完結します。本日読んだ21章は後で付け加えられたものですが、私達に多くのメッセージを与えます。  今日の箇所は、ガリラヤの海でペトロと他の6人の弟子が漁に出掛けたものの、夜通し働いても収穫はなく、夜が明けました。すると岸から一人の男の人が声をかけてきます。弟子達は収穫が何もないことを告げると、その人は「<span class="deco" style="font-weight:bold;">舟の右側に網を打つように</span>」と指示してきました。その通りにすると大漁となり、重くて網を持ちあげることが出来ませんでした。この時ヨハネは「主だ」と言い、ペトロは湖に飛び込みました。 /n「さあ、来て、朝の食事をしなさい。」 ペトロが岸に泳ぎ着くと、陸には炭火が起こしてあり、その上に魚が乗せられパンも用意されておりました。イエス様はペトロに今取った魚を持ってくるように言われ、網を陸に引き揚げて魚を数えると153匹もありながら、網は破れていませんでした。 イエス様は、「<span class="deco" style="font-weight:bold;">さあ、来て、朝の食事をしなさい。」</span>と招かれました。 夜通し働き疲れ切った身体に、この奇跡の業と暖かい朝の食事への招きの言葉は、弟子達にどんなに大きな喜びと力を与えたことでしょう。 ここに、私達は、「死」によってすべてが終ってしまったかのように見えた弟子達とイエス様との「交わりの回復への招き」を見ます。食事への招きは、イエス様の復活が、疑う余地のない現実の出来事として受け入れられました。 この肉体的な祝福は霊的な祝福へと移っていきます。又、一匹も取れなかった魚が、イエス様が来られたら153匹も取れて、網も破れなかったことは、イエス様が共におられる限り弟子達の宣教によって救われる魂の数はおびただしく、しかも、網(教会)は破れることなく存続し続けることを象徴していると理解出来ます。 今を生きる私達にも「<span class="deco" style="font-weight:bold;">さあ、来て、朝の食事をしなさい。」</span>とイエス様は招かれます。

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